★F1/Japan-2007(富士スピードウェイ)★

ノータイム・ルーザー。(敗者の言い訳は誰も聞かない)

幸運にもパドックまで入れるチケットを入手。しかも決勝前日の予選だったので各チームの協力的サービスもあり
フェラーリなどは目の前で何度もタイヤ交換作業を披露してくれた。
スポンサー対象の、ピット真上に位置した豪華なレストランでの食事付で、なおかつ、シビれる走行サウンドのスパイス付。

当然、レース・イベントそのものは誰よりも早く走る......がショウの最大目的。
千分の一秒さえ速ければライバルの前に並べられる。そこには平等に.....などと言う甘さは一片のかけらさえ感じない。

巨大な資金と技術を有するチーム。そしてロック・スターさえ適わないドライバーのカリスマ性。
資本主義を圧縮させた世界を、確かに見た気がした。




黄門様の印籠か。

噂どうり、帰宅後もこびりついて、未だになかなか剥がせないF1、駐車場券。
東名インターからスピード・ウェイまでの厳しい規制もなんのその。逆に警備スタッフにゲート・インさえ誘導される。

シャトル・バスから降立つ行列の人々の横をNCロードスターRHT・オープンで通れば
カン違いされ、カメラのフラッシュ連写。"一瞬だけの"関係者?気分。

案内された駐車スペースには真っ赤なフェラーリ(市販車)がすでに数台。オーナー達はどんな人種なのか。
数百メートル先のバドックまでの"シャトル・バス"はトヨタ最高級ワンボックスカー。







ピットロードで驚いた事。それは当たり前なのだが......メカニックを含め、外人ばっかり。しかも、みんな映画俳優みたいに見える。
緊張感が伝わる作業の中、それでも気さくに笑顔を返してくれる。


彼らも、私達ファンがクルマを心から好きな事を、充分に理解してくれているのだろう。



感性研修出張(F1,フリー走行観察)。


私も仮想的環境(GT4)の中では"500ラップ"を超える走行をしているハズのNew,富士スピードウェイ。
その(本物の)1600mmのストレートを駆け抜ける最速のマシンを確かに見た。

強烈轟音と言われる厚木飛行場の艦載機発着を上回る......とも思えたそれは
全く苦痛に感じないどころか、快感にさえ思えてしまうのが不思議だ。







大混雑を予想される土日決勝の前日、金曜日のフリー走行。
ピット真上にある各スポンサー専用の、豪華なレストラン(Free)で豪快なエキゾーストノイズをBGMに、ステーキを頂く。
意外なシーンを目撃可能な、新しいレースの感じ方かもしれない。





追求され尽くしたとも思われる空力追求から得た形は、必然的に美しいラインを形成する。
美しさの中に真実があり、真実の中に正しさがある.....と哲学者は言った。

その哲学者は横浜の瀬谷区に住んでいるのだが(笑)。






その"美しさ"さえも凌駕すると断言できるのが、まさに神が創造したこの曲線なのだ。
当然、あくまでも芸術的なる関知である事をカン違いしないでもらいたい。





1/1000秒でもライバルより速く走りたい.........。 考えてみれば、全く単純明快なる競争に世界数十億のファンが狂喜する。
選ばれた男達が、なおかつ高次元の中での戦いに挑む。320km/hの中で彼らは何を思うのか。





単なるスポーツのリザルトとしてみれば、完走で喜んでどうするんだ....と言う意見もあるだろうが
そのナマの空気と匂いを感じれば、
その果敢なチャレンジャーである事に、大きな拍手と声援を心から送りたくなるのだ。





サーキット内に存在する観客の一人までもが、緻密な管理下に置かれ、すでに完璧なショウ・ビジネスの世界に取込まれているF−1。
近代、人間の技術、科学、文化さえもが発達をしているかに錯覚をしてしまうが
それでも、人間(男の)戦う本能と、ナショナリズムへの存在を確かに感じた貴重な体験が出来ました。







憧れの跳ね馬。


その"赤いクルマと"信号で並んだ時、こっちはオープンが出来るんだぜ........と、幼稚な意地を張ってみたり....(;^_^A
決して視線を向けないが、ついつい横目で見てしまう。オトコのクルマ、フェラーリ。

富士スピードウェイ・日本GP。
せっかくココに来たんだし......と、(本心は)憧れのロゴ帽子(だけ)を手にする。



土日の決勝は残念ながら悪天候のようでしたね。
前日に現地を歩いた貴重な経験は、テレビ画面もいつもとは違って見えました。

★F1/Japan★