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(560)ある日常。 2004-01-03

家の前に置いたままのクルマを駐車場にと、エンジンをかけたと同時に
入れっぱなしのCDから流れてきた"ジョン・レノンの♪ウーマン"
優しいメロディに、そのまま海を見に行こうと思い立つ。
深夜の遠慮がちのアイドリング・アップを少しだけで済ませ、走り出す。

昼間とは別世界の無人の商店街を抜けて、踏み切りを通れば真っ暗な駅の白いホームだけが見えた。
正面に見える青信号を右折して直進すれば、そのまま横須賀道路。

しかし、いやな予感にブラインドのカド手前でクルマを止めてみた直後、
右から赤信号無視のドアホ車が鼻先をかすめて、かなりのスピードで横切っていった。

本来なら側面衝突、接触事故あたりでは済まなかっただろう。この時期、この時刻、やっぱりアホも多い。
自分の直感に驚きつつも、彼女が教えてくれたに違い無いと思い、深夜走行を止め、
霊園の閉まったゲートまで走らせ、彼女にピースサインをかざし帰路につく。



(559)仲間。 2004-01-02

"夜が明けた"だけど2004という新しい年に変った。
やっぱり、明けましておめでとうございます..........。
毎月、第一金曜日の夜にロードスター・オーナーが集まる、通称"大黒ミーティング"
集合時間も解散時間も設定がなく、テキトーに集まりテキトーに解散する。
すでに何年もそのままでみんながそれぞれ楽しんでいる。

今日、1月2日がその日であるのは、正月の挨拶にもちょうど良いのだ。行かない理由は無い。
偶然、仲間にも会えたのもラッキーだった。私は勝手に"仲間"と認識しているが、
彼らもそう思ってくれているかは判らない。何しろ年齢差は"ダブル・スコア"に間違い無いのだ。

しかしそれでも時間を忘れ、気が付けば、深夜まで話し込んでしまうのは
確実に"ロードスターという接点"である。素晴らしきかな我が人生。



(558)曙の戦い。 2003-12-31

ボブ・サップのハンマー・パンチを食らい、たまらずダウンした時、
テレビカメラは無情にもリング・サイドに席を取っていた曙の家族のアップ画像を映した。

局関係者を責めるつもりは無いが、その時、妻の表情は如何なる名優たりとて創れないだろう、悲しみを凝縮させた顔だった。
私は思わず溢れ出た自分の涙にあわててしまった。

自分の家族、まして最愛の妻を悲しませる結果を見せた現実とは確かに厳しいものである。
この誰もが驚くイベントは、局側の番組宣伝も数日前から過激なほどで、格闘技を好む者以外でも注目の的であっただろう。
無謀な事とは言え、曙の修練画像も凄まじく、何故?を打ち消す迫力さえあったものだ。

本人は動機を"戦う強い父親を子供に見せたい"と語っている。
これは最高の父親になりたいなどと言う、自分自身の自己満足とは訳が違うのだ。
私も父親の"はしくれ"なので彼の真髄は少しばかりは理解出きるのだ。

まだ子供が幼い頃、彼らは無心であり無垢であり、ただひたすら純真である。
生命装置の依存を全て両親に預けるその一途とも思える振るまいと信頼に、
父親として何とか応えたいと思うものなのだ。

物的な豊富さ以上に、"誇りをも与えたい"と思うのも当然である。
"戦う男だった"彼の選択は、計算された脚本以上の感動的な映像を映し出してみせた。
たった二週間での急造"K1ファイター"であるなら、相手は日本の"M選手"あたりが妥当だっただろうに。

そして、もし意外なる勝者としてリング上でポーズをとれたなら、家族の笑顔に囲まれただろう。
しかし現実は最強なる相手と戦い、壮絶なる敗者の姿に、悲しい表情とが重なりドラマは終わったが、
私は曙の志に拍手を送りたい。

彼の幼い宝達も現実には見たくない無残なシーンが記憶に残るのだろうが、
父親が自分達に与えたかったモノが何だったのか、親になれば理解する日が来るだろう。



(557)脱皮のきっかけ。 2003-12-30

夕方、EDまで含めてガソリン満タンにして洗車をしてもらった。
一昔前は31日過ぎれば、まず殆どの店は正月で閉まる。
そんなクセがあって何となく迫られる心境での行動だが、最近は殆どの営業開始はカタチ程度のお休みだけで、
なかには元旦から、つまり休まず営業の店舗も全く珍しくないから、慌てる必要などなかったけど。

そんな雰囲気なので年末という感じが全くない。つーか、単に月が変るだけだし.....
とムリに意識して思っているからかもしれない。
年賀状さえも年末に "明けましておめでとう"と前もって書くなんてオカシイという "超へ理屈"
頂いた方のみ、新年に返事を出すという、失礼極まりないやり方なのだ。

しかし人間には新しいスタートを起こす心のキッカケが必要なのだな。
一年の無事を感謝し反省し、新年への希望やプランを確認する。

5,4,3,2,1...のカウント・ダウンなんか、ど〜だって言うんだ。
時計が正確ではない昔は、私の好きな"だいたい"で始まるんだ。
なんてくだらん事をほざく私がくだらんな。



(556)東名高速、あるシーン。 2003-12-29

所用で横浜から下り線に入る。年末休暇に入ったせいか交通量は流石に多いが、それなりに流れている。
"走行車線を主に使い、追い越し時に専用の右端レーンに出る"などと言う節度ある走行状態ではなく、
三車線フル使用、かつ割込み不可能な程度の車間距離を保持しつつ、
その上で規制速度をやや超えた程度である意味、集団として走行している。

事故には至らなかったが、危なかった状況
やや前方にブレーキ・ランプ点灯を確認した時に起こった。

私の前はレガシー。例によって、リヤ・ガラスは黒過ぎるフィルムで視界は前車のシルエットにより、大きく遮られる。
私は、やむを得ず車体1/3程度を右に寄せ、数台前までの視界を確保していた。

すると、かなり前方で4wayフラッシャーの点滅を確認、
その後続車達のブレーキ・ランプも輪の様に広がって行き、レガシーとほぼ同時に私も急減速。
反射的にルーム・ミラーを確認したが、大きく迫って来る"グレーのランクル"は完全に遅れた。
この間おそらく数秒だったろうか。

彼はブレーキでなくハンドルで避けた様だ。
スピン寸前状態で隣りの車線に、かろうじて割り込んだ。他車との接触があったかは当然不明。
なおかつその後続車群の中にはタイヤ・スモークさえ見える。

幸いにも、私の周辺では何事も起きなかった様だが、コレが運悪く追突の一件でも発生すれば、連鎖的に大事にならない保証は無い。
最近は純正でも暗めのガラス装着が一般的であり、例え乗用車であってもガラスを通して数台前の状況把握は不可能だ。
正月を目前に控えて、急ぐ気持ちになりがちだが、充分過ぎるほど注意して楽しい休暇にしましょう。





(555)陽射し溢れる午後。 2003-12-28

二日前の明け方に突然降った横浜の初雪は、うっすらと少しばかり景色を変えた。
北国の人達には笑われてしまいそうだが、束の間の冬化粧を楽しませてくれた。
でも日中の陽射しにはさすがに淡いものだ。すぐにいつもの現実に景色が戻る。
気温の上がらない日陰には意地とばかり、数日経ってもまだ頑張って痕跡を残している。

春には咲き乱れる花々に囲まれ、夏には汗をかきかき一服して思いをはせるこのベンチ。
今日は冷たそうで座れないね。



(554) 笑顔。 2003-12-27

深夜2時近かっただろうか、横須賀道路の葉山付近。
車影も殆ど見掛けない直線道路で、珍しくもクルージング中のNBを前方に発見。
追い越しざまに見ればNRリミテッドだろうか、
走行中のロードスターというのも絵になるものだと感じつつ
追い越して、しばらく先の横須賀SAにて休憩。

すると先ほどのNBがトナリに駐車。
降りてきた彼は"デワさんですか?"........。

AWD装着オーナーではないが、webを時たま見て頂いているとの事。
初対面ゆえ、顔を思い出せないのは当然であり、なぜかホッとした。
私のクルマのガラスに貼ってあった"AWD"の文字で判明したらしい。

外気温度1度の駐車場、
たった二人で深夜のロードスター談義に花が咲く。
すれ違う事は多々あるだろうが同方向で仲間になる事は珍しい。
やはりロードスターとは不思議なチカラを持つ魅力的なクルマなのだ。



(553) 548通。 2003-12-26

まずい。じつにマズイのだ。
去年と今年の2年間で海外から頂いた問い合わせメールの総数。
全て今だに"ノー・アンサー"のまま。

翻訳して返事を出そうと思いつつ、そのまま状態でフォルダに入れっ放し。
いや、ソレ以上に国際親善上たいへんヨロシクないだろう。

前号の"R&S誌"をアメリカで入手したミアータ・オーナーはAWDのページを発見したらしく、
日本にいる友人経由で発注してきた。また、あるイギリス人は日本人の奥さんに日本語でメールを書かせて送ってきた。
これで"ノー・リプライ"では、これではアチラのBBSで
"Dewaは病気か?"と書かれるのもムリは無い。
実はこうしてピンピンしてるけど。

来年、もとい、来月からは"Miata site"にもチカラを注ぎ更新せねば、
もちろん新表示グラフィックもどっかんどっかん出して楽しんで頂かねばならない。



(552) 悲しみはぶっ飛ばせ。 2003-12-25

ジョン・レノン、山下達郎。ワム。
彼らが残した計3曲がクリスマス・ソングの最高傑作になるのだろう。
私でさえ、この曲に撃たれれば心はチト切なくなる。

この時期、街にあふれるイルミネーションに重なり、このメロディを耳にすれば、いやがおうにも人恋しくなるものだ。
まして恋人と呼べる相手が不幸にして存在しない若者にとっては、きっと辛い日々になるのだろうか。

若い頃、女性に困った事が無い私?が言うのも説得力に欠けるのだが、
女のコの前でヘンなカッコを付けるのだけは止めたほうが良い。
キミはあくまでキミ自身なのだから真のキミである事が重要なのだ。

仮に現在の想いが伝わらなくてもよいのだ。
それは次の新しい出逢いのスタート
不思議なものでキミを解るヒトはこの世に必ず存在する。



(551) オール・マイ・ラビング。 2003-12-24

義父(私の妻の父)の法要で久々に彼女の家族に会った。
電話などで元気付けてくれる彼女の兄弟達は、やはり優しい家族であり、
そんな環境で育った彼女を充分納得できるものだ。

前回会ってから4年ほど経てば、女性である彼女の姉二人は、少し変って見えた。
しかし私の妻はもう年を取らず、私にとっては美しい笑顔のまま、パソコンの横で笑顔を送っている。

義姉達が現在、本当に幸せなのかどうかは解らないが、
私は妻を幸せにしつつある所だった、と確信している。
美人姉妹の中でも、私の妻がイチバンなのだと思いながら、
帰路に付くため場違いな真っ赤なクルマに乗りこんだ。

同乗の我が娘が「やっぱりママが"イチバン綺麗"だね」とのセリフはさすが親子なのだろう。
考える事は同じなのだ。


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