●1 S/C インストレーション ●2 下流式への変更 ●3 S/C サイレントSW ●4 下流式サウンドの炸裂
S/C下流式への変更。(読んで字のごとく本体の下流にスロットルを付ける。)
S/Cの初期設定ではスロットル位置がノーマル位置Bから本体の上流Aに移植する。もちろんこれで問題なく快感パワーを体感可能である。下流式とはスロットル位置を本体の下流(元の位置)Bに 戻し、サージタンク直前でコントロールするためAB間のごく微小なルーズエアが発生し難くなり 鋭敏なレスポンスを得る手法である。

画像上左:初期設定はスロットルはA位置に移動。元の位置はダミーとなる。
画像上右:下流式の作業後は元の位置にあるスロットル。

スロットル・オン時はブーストされたエアはサージタンクへ直行となるがオン直後にオフに した場合はS/C本体からブーストされたエアに逃げ場を与えるためスロットルより手前の位置に ブローオフ・バルブの設置が必要になる。ブローオフは2通りありエアを再度リターンする方法と リターンさせず大気に開放する方法。後者はスロットル・オフの毎に「ブシュ!」という かなり挑戦的な音を発生可能。サーキットなどではいかにも、な感じだが私の場合は前者をチョイス。 パーツはFD用を流用する。鋭敏なエアのコントロールに燃料も対応可能にするため燃圧レギュレータ を追加。

装着に関してはウォッシャタンクの移動のための新設ステーやパイプの追加等で見えない部分でも 同色の塗装を施し、パイプの取りまわしを極力シンプルに設置するなど、ボンネットを開けた時の 美しさにも配慮が感じられるこだわりの作業はオーナーにとって嬉しい事だ。 しかしメインパイプはそのままの梱包品(グレー塗装)が装着されるが私個人的にはもう少し ポジティブなカラーに再塗装を希望したい部分だ。せっかくだからS/Cの文字をアレンジして工夫を 発揮させたいと考える。

下流式は独特の音を発生する。
メカニカル的には影響がないのだがエンジン回転に同調する表現し難い音が発生する。 上流式では全く皆無であるがこの音については好みの分かれるトコロだろう。 下流式済のノプロNB車でその音を確認した際は若干、躊躇したがレスポンスの向上との引き換えと 割り切った。
"猫チャージャー"の由来。
どんな音なのか表現するのはチト難しいが全ての人が好む音ではないだろう。 アイドリングから発生し"猫"の唸り声に似ているので一部の下流式オーナーからは "猫チャージャー”と命名されているそうだ。とは言っても走行し始めれば当然回転も上がり 他の走行ノイズに紛れて気になるほどではない。
AWD号の場合。
作業後のエンジン始動でAWD号はアイドリング程度(950rpm)の回転まで落とすと、 何と例の音が殆ど消える程度に小さくなる。言われないと分からない程だ。これが個体差なのかは 不明だが深夜に帰宅する事が多い私には歓迎すべき事である。1200rpmより上部分では若干発生するが これはS/Cの個性なのだと納得している。
"豹チャージャー"と改名したい。
高回転時には2オクターブ程高い音となるが下流式のレスポンスUPはスロットルのオフ反応にも 俊敏になり高速でWクラッチ使用時のペダル操作が瞬間オフの時には表現しにくいが"ギュオーン"と いう官能的かつ挑発的な音が一瞬発生しギターのチョーキングダウンのサウンドの様で 私個人は非常に気に入っている。それは"猫"などには程遠い、どう猛な動物の雄たけびをも 思わせる感があり"豹チャージャー"と改名したい。

下流式へ変更後の走行インプレッション (感想コメントは変更以前のAWD'RSとの比較。)
スタート及び街中での低速移動。(MAX:3200rpm程度/速度60km/h未満)
大きく変わったと感じる点は回転の戻りが非常にスムースでノーマルとの違和感は全くない。 低回転でも踏み込むだけでブーストは即反応しグイグイと引っ張る印象が強い。 ブースト計を設置すれば楽しみがより増えるだろう。

高速道路での巡航走行と追い越し加速。(3200~6000rpm程度/速度110km/h前後)
このあたりの走行はS/C下流式の本領発揮ゾーンだ。踏んだ瞬間と同時に加速する。 追い越しでもシフトダウンの必要は殆どないがWクラッチで"豹"の雄たけびを発生させたと同時に、 見る間に加速して行く。

若干気合を入れた走行。(5800~7500rpm程度/速度220km/h辺り)
未試走?

●感想はあくまで私個人のものです。
●S/Cの下流式はまだ数が少ないのでご意見や感想等あればお聞かせ下さい。