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リング制作こぼれ話


最高の技術で感性に応える。


陽光を受ける時刻と、クルマの角度が微妙に一致した瞬間、
そこに出現する不思議な反射。

例えそれが信号停車の一瞬であっても、あるいはドライブ中であったとしても
それを、美しいと感じるか、単なる反射と思うか
それはロードスター・オーナーの印象も多種多様。

走行性能には全く関与しない(インテリア)製品にも拘わらず、
あえて、それらに出費しようと考えるオーナーの感性へは
最高の技術で応えるべき、と思います。

その姿勢を保持する事が、手間のかかる"アルミ削り出し"の手法を採用する
AWD-Design,ポリシーです。






削り出しからダイヤカット加工へのプロセス。

この、あたかも"アルミの原木の円柱から"ひとつひとつをリングの形状に削り出して行きます。

このビレット加工は、形状と質感保持のためには削って捨て去る部分が圧倒的に多い贅沢な加工方式ですが
その仕上がり感はプラスティックのクローム加工やメッキ板のプレスでは出す事の出来ない独特の美しい質感を与えてくれます。


光は正直です。


アルミ削り出し製品を制作しているのはAWDだけではありません。
工作機械があれば制作可能な意外と単純な形状です。

同じ光源条件で他社製品(左)と、AWD-針CAPを置いてみましょう。
同じ技法ですがしかし、表面のスピンドル処理精度と、
ダイヤカット加工の光学反射はまさに正直な事実を見せます。

某製品が技量の限界なのか、あるいは仕上がりを価格相応に抑えたのかは、
もちろん知る由もありません、
ネガティブな感想を言うつもりは毛頭ないし、
好みの問題と選択権はオーナーが決める事です。



匠の技


AWD-リング制作を委託している職人さんは、
カメラのレンズリングやオーディオのボリューム-ノブなどの試作品を
メーカーから依頼を受けている、その業界では知られた"匠"です。

その技によるハンドメイクは制作の最終プロセスまで及び
量産機械による部分は全く存在せず、
当然ながら大量生産による価格縮小も不可能となります。


よってAWD-リング群は高価(笑)とも言われている由縁ですが、
他製品に見られるベンチリングなど、量産単価が数十円のプレスものが、
数千円で販売されている事の方が、遥かに驚愕の高価格だと思いますが..............。