...MOBARA Full Open Meeting Report
イン側のゼブラ・ゾーンをかすめてロードスター達が疾走して行く。
暑さを吹き飛ばす、気合の入ったロードスター・オーナーが
集結した茂原フルオープンミーティング。
私?走りませんでした。
この暑さの中で走ったら、貧血を起こして倒れるでしょう(笑)。
さすが、走りがメイン・イベントとなれば"
軽井沢mtg
"とは若干、空気が違うというものだ。
RS群が準備に余念が無い。キャブ、4連、S/Cにターボなど、フードを開けたエンジンはオーナーの拘りが、
ぷんぷん
感じられる。
もちろん速さだけを追うなら他のクルマが手っ取り早いのは誰もが承知。
されどRSを走らせる本当の楽しさは
RSオーナーだけが知っている
のだ。
合間に行なわれたショップ対抗走行。
コイツ
が面白いのだよ。
レギュレーションが皆無とは言え、目の前で繰り広げられる攻防には当然、視線をそらすワケにはいかないのだ。
またショップ側とてそれは"
ヒャクも承知
"。いつもの置いてあるだけでオーラを発しているマシンだが、その走りは........。
おお〜、さすがに違うのだな。仲間同士?とは言え、
意地もある
のだ。
そうめったに見られるモノでは無い戦いのだ。その走行は圧巻。
特に印象的だったのがエンジン殆どノーマルで軽量化のみのNA。
並み居るチューンド・デモカーの中で健闘する走りは、ある意味
ロードスターというクルマの真髄
を見た気がした。
●
夏の汗はその気にさせます。
NOPRO-GTカーの"コックピット"に座らせてもらう。
中から見るとロードスターの面影は全く無く、全てが"
速く走る事
"だけに造られている、まさにレーシングカーそのもの、美しい。
わずかに純正ワイパー・アームが使用されているのがジョークに思える。
恐ろしい程タイトなシート(私がデブなのか)。視野に入る金属むき出しのパーツ素材は圧迫感に包まれる。
こういった場所に身を置くと何故か、かすかに"
血が騒ぐ
"のを覚えるのは不思議だ。
最近の私はコースを走っていない。ロールしつつもコーナーで踏ん張っているAWD号の画像は、少し懐かしいほどだ。
今回はあくまで"
観る側
"に徹していたものの、正直に言えば
多いに血が騒ぐ
のは確か。
ここに来た他の観戦者の心境も多分同様だろう。
こんな楽しいイベントに参加すれば
ロードスターのオーナー
である以上、心に何かを感じないハズは無い。
さーて、いよいよ300psオーバー、一万回転以上廻る"REエンジン"を積んだ"
NOPRO-GTcar
"の走りを、この肉眼で見る事なのだ。
デモカーなどという次元とは全く異なるポジションの、このGTマシン。
実際にこの驚愕なるパワーを全開で、チューンド・ポルシェ相手に戦い抜いて来た輝かしい戦歴を保持している。
エンジンの鼓動がスタートすれば
パドック中の視線が一斉に集中
。 市販車にあるべき消音装置も無いに等しく
咆哮は強烈
そのもの。
ま〜、なにしろ
凄すぎた
んだろうな、エキゾースト・ノイズが.........。
富士や鈴鹿の様なインターナショナル・サーキットならともかく、確かに
環境問題
もあり得るのだろう。
dBチェックにかかったマシンは
回転リミットのダウン要請
で、本来のパフォーマンスは発揮出来ずに数周でパドックへ...........。
コースのサイズも仕方の無い事。それでも確かにマシンはり、そして確かに見た。
それで良い
のだ。
●
グイグイ村尾氏
今回のイベントは
"ロード&スター誌
"がメインバックアップ。さすが観戦者を飽きさせない細かな配慮は楽しめた。
編集室所有でお馴染みの"
4040号
"と"
8080号
"を使って体験同乗コース走行があった。
アドバイス記事などでも雑誌に登場している"
グイグイ村尾氏
"は"4040号"担当で、ラッキーにも抽選で当たった観戦オーナーを乗せ、走る走る。
助手席にアマチュアを乗せたデモ走行と言えど、やはり"
玄人
"と名が付けば、
走りの鋭さ
は多いに片鱗を見せるものだ。
カメラを向ければ即、
スマイルとVサイン
を送る反射的対応は"
プロフェッショナル
"をダイレクトに感じる。やはり
"見る"事は非常に重要
なり。
"8080号"にはAWD-Version PB。"4040号"にはAWD-Version StarDust,が装着されていた。