...2004 Karuizawa Meeting Report

軽井沢プリンスホテル。
私の日常では決してあり得ない場面の中にいる見事なるギャップを、一年に一度だけ感じる事の出来る場所。

若干の喧騒を含んだロビーは華やいだ服装の女性達や、非日常への期待が表情に出ている家族の笑顔が交差する。
そしてルームに戻りドアを閉めればあたりを包み込む静寂感。




そして、やはりこの窓の風景から始まった。

前夜の少しばかりの酔いから目覚め、ぼんやりとしたまどろみの視界の中に広がる高原特有の木々。
朝露に包まれ、しっとりとした一年前の記憶を、物の見事に裏切る、輝きを含んだ今日の緑の光りもまた別の""を新たに刻むのだろう。
ロードスター・オーナーの熱き心が集結する軽井沢ミーティング

確かにまだ早い時間なのに、待ちきれないのだろうか、遠くからエキゾースト・ノイズが聞こえれば、
それは演奏会の前の弦合わせとプレリュード






毎年ごとに、約100台程度が加算されると言う話だが、今年はNBの圧倒的増加も印象的だった。
オープンまであと数時間もあるというのに準備中のさきから"SOLD OUT"の製品が出て多いに慌てさせる。

年輩のご夫婦に製品を渡してお礼を言えば、
奥様がRSオーナーであるニコニコ顔のご主人に「良かったわね」のやさしい言葉は私の心をも暖かくさせる。
確かにロードスターは人を幸せにするのだ。





ロードスターにイカれているひげおやじの図ってかな。 "笑顔、会える"とはまさに名言。仲間の仲間は仲間なのだ。
まるで七夕のごとき一年に一度、あるいは数年ぶりの再会も感激ものだ。
逆に心に楽しみにしていた顔を見なければ、どうしたのだろうかと心配にもなる。


●制作者は熱く語る、の図。

軽井沢での取材も熱の入った質問を受ける。
となれば応える私も気合が入ってしまうというものだ。

メーター・デザインに関して聞かれれば、知らず知らず身振り手振りのアクションも加わり、
果ては聞いてもしない事まで話は続く。

おいおい、ネーム・カードがひっくり返っているよ。

待ち焦がれていたものでさえ、時間の流れはいとも簡単に、過去に変えてしまう。
それはあのグルノーブル冬季オリンピック映画"白い恋人たち"。
観客の帰った直後の白い景色に流れる、あの美しいメロディが重なるシーンをも連想させる、祭りの後か。

ロードスターのみ整列を許された場所は、いつしか無機質なコンクリートが露出し、
遠慮無く入りこむトラックとテントを解体する無表情な作業員。
ぼんやりと眺めればコレもイベントの隠しスパイスなのだ。


おまけ。

問答無用で手伝いをさせている"まいどーたー"。
前日のショッピング・モールへの出動要請には、しぶしぶ了承せねばならなかった。

オンナの買物は男から見れば決断力に欠けると思うぞ。
あれこれ取り替えひっかえ着替えて、なお迷うのは理解に苦しむのだ。

支払いの時になって、お店の女性スタッフが会計を"迷わず私に請求した"のには参りました。
いわゆる"パパ"と見たか?.....もちろん正真正銘のパパには違いないのだが..........。