Driving Report 言いたい放題/Contents
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CONTENTS,(2007-08-28〜09-04)
●No-001...東北道/青森まで
●No-002...フェリーにて〜函館へ
●No-003...函館着/北海道上陸〜室蘭経由で浦河へ
●No-004...浦河ホテル着
●No-005...襟裳岬
●No-006...帯広への道
●No-007...屈斜路プリンス・ホテル
●No-008...美しき屈斜路湖
●No-009...ついに来た、摩周湖
●No-010...知床に行ってみる
●No-011...美幌峠に向かう
●No-012...大雪山へ
●No-013...銀河の滝
●No-014...ケンメリの樹
●No-015...ロードスター・富良野ミーティング
●No-016...ロードスター・パレード・ツーリング
●No-017...苫小牧着/翌朝は函館へ
●No-018...快適な高速船フェリー
●No-019...青森着〜横浜へ


Mission-A

●東北高速道路を終点まで走破せよ。
●決してUターンするな。
●宿泊予定地:青森市






実のところ、熊の襲撃対策(;^_^A).........や長距離走行なら超剛性のエイトではないか?と
考えたものだが、あの"北海道"となれば、 オープン以外の選択肢は無いと思いなおし"ロードスター"にて出発。
もちろん、それが大正解であったのは言うまでも無し。




横浜スタートのBGMは、たまたまローリング・ストーンズの♪ ジャンピング・ジャック・フラッシュで始まった。
ノリの良いリズム・ギターのフレーズが、まだほんの少しだけ残っていた不安をかき消す。
とにかく何も考えずに北へ北へと走るのだ。




だいぶ前の事。栃木県の那須に向かおうと、家を出発。
一人で走るのが好きではない私は、ベイブリッジの 大黒SAにてUターンして帰った事がある。
今回はそうはしたくない。戻れない距離まで走り続ける。

走って走って走って、遂に岩手あたりまでやってきた。休憩のSAに、樹木も何となく色着いている様に見える。




青森市内のホテルに無事到着。

ディーラースタッフに無理矢理 セッティングしてもらったノートPCを早速、接続してみる。
お〜、完璧です。お土産は期限切れのお菓子ではなく、 まともなモノを検討せねばならないかも.......。


Mission-B
●フェリーに乗り上陸を果たし、浦河まで。
●船から落下しない事。




フェリーターミナル。その言葉の響きはやはり 不思議な雰囲気を持つものだ。
幾つかの船が準備をし、先発のそれは岸壁を離れ静かに出港していく。 その先にあるのが北海道




私の乗る船が接岸してきた。まるでビルの様にデカいです。
シーズンをやや過ぎたせいか、観光らしき客は殆ど見かけなかった。

前に並んだ乗用車のオーナーが実によくしゃべる。 おかげで待ち時間を退屈せずに済んだが.........。






少しづつだが確実に青森港が小さくなり、やがてもやに包まれた水平線のかなたに見えなくなった。
エンジンの音がかすかに船体から響いてくる。

ここで何かあったら、泳いでは戻れない 距離なんだろうな.....と思ったりして。(;^_^A




波もなく穏やかな中、船は進みます。 陸奥湾て広いんだな〜て思いました。
船内やデッキをうろうろしているうちに、前方に見えて来た島影........。 いよいよ北海道だ





函館到着。ところがナビはまだ青森にいると思っているらしく? なかなか正常表示せず/笑。
なんとか北上し走り続けるロードスター、真っ青な空に白い雲。

つんつんシフトの面目躍如。まるで" 水を得たさかな"状態でチョー快適です。




地元の人に道を聞くと殆どの場合、 下道をアドバイスされる。
渋滞なんてめったに発生しないから高速道路を使う必要がないと言う。 なるほど....まさにAWD専用道路の様でした。

通常、 白樺の樹はリゾート施設に造園されて植えられているモンだと思っていたが
北海道では全くフツーに生えているのだな。




右側に内浦湾を眺めながら室蘭を抜け、 苫小牧も素通りし、海辺の街沿いに走る。実に気持ちイイ。
途中、名も知らない牧場脇に停め、しばし休憩。北海道なんだな。

駐車場にNAを発見。コンチワ〜って挨拶しました。





浦河のホテルに無事到着。 今朝、青森からフェリーに乗り函館着。それから随分と走ったもんです。
窓からは太平洋が望めます。明日はあの場所に行って" ♪襟裳岬"を歌わねばならない..................。(^_^)/


Mission-C
●襟裳岬であの名曲を歌う。
●帯広経由で屈斜路湖を目指せ。




宿泊地の浦河から襟裳岬までは地図上では、ほんの僅か......と思っていたが、 さすが北海道。想像以上の距離がありました。
北海道を走って気付く事のひとつ............。センターラインが黄色くない。 殆どが追い越しOK。関東あたりでは考えられませんね。

国道から案内板に従い"襟裳岬"へロードスターは進む。
絵画の様な景色の中、どこで写真を撮っても 素晴らしい背景なのだ。最高っす。







う〜む、ここがあの歌でも有名な場所か。 日高山脈がそのまま海に向かって沈む先端なのだ。

無風状態で穏やかな日差しの中、しばし太平洋に見とれる。
最先端には展望台及び博物館らしきものがあるらしいが、 俗されたモノは見ないで、 この自然の雄大さを記憶に留めておこう。





岬を後にして現れたこの景色に私は仰天した。これぞ北海道。
しかも幹線道路にも関わらず、通行車が全くなし。 現在利用しているドライバーはまさに私だけいいんですか




ここではこの様な直線道路がやたら出現するのも驚きだ。
横浜でも多少は存在するが、その沿道にはコンビニあり、ビルあり、信号あり.....だが ココはスケールが違う。

ちなみにコレを"パイロット・ロード"と呼ぶらしい。まさに納得。




ついでのデカい画像も載せて"どうじゃ〜"ってか。




驚きながら、興奮しながら、走っていたら突然現れたこんな施設
へ〜、こんなすごい場所にあったんだね。 もちろん閉まっていましたが、ここなら騒音の苦情もまず出ないでしょう。




まだまだあります"パイロットロード"。 あまりにも多くあるので、
その度にクルマから降りて画像にしていたらキリが無いほど。 それにしてもすれ違うクルマすらありません。




直線に飽きてきたので、走りながら自分を撮ってみました。 (ミラクル両手離し)良い子はマネをしてはいけません。
見事にフレームから外れていました........。(-_-;)




ここはひとつ脇に停めて一休みしましょう。




気が付くと、風景は何となく高山的に。道路の勾配も徐々に登り気味。
いよいよ本日の目的地である"屈斜路湖"も近い。 地図でしか見た事が無かった文字の"現地"に突入するのだ。




それにしても、このNCロードスター。実に良く走ります。

今回は何キロ走ったか、燃費はどうだとか、は一切メモもしなければ計算もしません。
細かい事はどうでも良い。 なにしろここは雄大なる北海道なのだから。





トワイライト・タイムに包まれる頃、本日の宿泊地、屈斜路・プリンスホテルに無事到着。
湖畔に建つ、まだ新しい施設。やはり大手、最高の場所を取得しとります。
さすがリゾートホテル。 すぐにボーイさんが飛んで来てバッグをカートに乗せます。はいチップ。 これで土地でも買いなさい。

エレベーターは外側に面した部分が総ガラス張り。
7階への上昇時、視界が木々を超えると突然に現れる 屈斜路湖の全景。驚きと感動が交差する。




プリンス系ホテルだからして、あの軽井沢と同様な部屋の作り。
例によって、私のお気に入りのデッカい窓がある。 違うのはレースのカーテン越しに見えるのが高原ふうの景色ではなく
屈斜路湖の素晴らしい眺めが望める事だ。

明日は、あの摩周湖を含めて全日を観光に充てるので2連泊の予定。


ここでPCトラブル。渡された配線部品ではネットに繋がらない。
フロントのスタッフを呼んでの悪戦苦闘にも関わらず、遂に断念。 ここでの設定変更?がメールを含めた完全なるネット難民に........。

ま、たまにはその世界から隔離されるのも良いのかも。なんせ休暇中なのだから。



Mission-D
●摩周湖を目撃。
●知床を見てみる。






レースのカーテン越しに差し込む朝日に、優しく起こされた北海道の朝。
窓からは屈斜路湖の全景が見渡せる。 刻々と変わる湖面の色に.........言葉はいらない。










あの薄もやの向こうに"摩周湖"があるのだ。

晴れた摩周湖を二人で見ると、愛が長く続かない.....とか。
晴れた摩周湖を一人で見ると、婚期が遅れる.......。と言われているらしい。

晴れる事がめったに無いという事だろう。やはり"霧の摩周湖"なのか
せめて霧が出ていなければ良いのだが。今回だけは..........。





連泊なのでチェックアウトを気にしないで良い。 朝食後にホテルの裏庭を散策。
すぐ前の林を抜けると、湖畔に出られる素晴らしいロケーションだ。




雰囲気としては、テレビのサスペンス・ドラマなどで、 死体が打ち上げられる様な景色。/笑
こんな場所でそんな事を思いつくなんて......私って 情緒が全くありません。




左はデカいレストラン。食事は最高でした。
舗道にあったキズ。まさか、熊さんではないでしょうね。




さあ、今回のメイン・ターゲットである摩周湖に出発。
途中の景色は北海道ならでは。直線道路や素晴らしい峠にも多少、慣れてきました。
それでも、その道のりに 何度も出現する絶景に感嘆しながらのオープン走行。

そして............。


















遂にやってきました。摩周湖の第一駐車場。
彼女(私の妻)の写真をポケットに入れて展望場所に向かう。




霧は出ていなかった。

彼女が憧れていた風景が今、目の前に広がっている。
私はしばし、呆然とそこに立ち尽くした。
絶壁がそのまま湖面まで迫り、確かにミステリアスと呼ぶにふさわしい。



こんなに素晴らしい場所なら、絶対に彼女に見せたかったな。
いや、こうしてここまで来たではないか.......。残念さと満足感の相反した複雑な感情の中にいた。

彼女の分まで一生懸命見ました。





埼玉から電車とバスを乗り継いで来たという学生さんに、記念写真を一枚撮ってもらう。
中には自転車走行で旅行中の若者もいた。この高さまで......たいしたもんです。












さてと、気を取り直して次は"知床"に向かう。途中の一服で停めた場所。
ロードスターのフロントには沢山のムシの残骸。これだけ距離を走れば仕方がないだろう。 ある意味、勲章みたいなもんだ。

それにしても、"絶対に故障しない"と言う安心感はいいな〜。
ちょっとした異音にヒヤヒヤする"NA"もスリルがあって良い、とも言えるのだが................/笑。




もうどこにでもある、こんな直線道路。
ロードスター仲間で数台で連なって走れたら最高だろうな。




道路のはるか先にあるシルエットが、知床半島に連なる山々の一部。
これから先、"熊さん"には充分に注意するゾーンに突入。

襲われる直前の"12秒"(RHT動作時間)が勝負の分かれめか..........。(;^_^A






オホーツク海を左に見て走行中、下に小さな漁港を発見、下りてみた。
静かに佇む港。冬には多分、流氷にさえ囲まれるのだろうか。

横浜での便利な生活からは、全く想像できない暮らしに、思いを巡らせざるを得ない情景。
小さな漁船に、男の生きる誇りを感じる。




ここから先は乗用車の乗り入れが禁止されている。
右折して半島横断道路が絶景らしいが、太平洋側に出るとホテルには戻れない距離なので断念してUターン。

さっきの漁港とは裏腹に、ここは完全なる観光地。立派なホテルの林立やら、広くて新しい道の駅もある。
知床と言えば、人を寄せ付けない秘境のイメージだったが、それは更に奥にあるのだろう。
ここだけは駐車場の呼び込みの声が飛び交い、昔の湘南の風情で意外だった。


Mission-E
●ケンメリの木を確認せよ。
●途中の大雪山で熊には充分に注意。






屈斜路湖プリンスホテルを出発。今日も北海道の素敵な陽光が樹木の間から降り注ぐ。
相変わらず対向車の影さえ見当たらない。




標高が徐々に上がり樹木も少なくなった。いかにも熊さんが出そうな場所。もちろん注意は怠らないのだ。
食われちゃった.........なんてシャレにもならんぞ。




遠くから見ると、ゴルフ場、あるいはゲレンデ。まるで手入れをされた造園の様に見えるのは、関東人の悲しさか。
冬の厳寒温度と雪の影響で、背の低い笹が密生するのだ。まさに自然の芸術です。




頂上付近に現れた"美幌峠"の立派な駐車場。展望台もある様だ。
早朝のため広すぎるスペースにAWD号がポツンと。

美幌とはなんと良い名前だろうか。この風景と共に、ロードスター乗りにはたまりませんな。












さて見幌町を抜けて目差すは大雪山。地図で見るとすぐ麓を通る国道があった。
大雪山と言えば昔、登山者が石を並べて大きな"HELP"の文字を書いた遭難事件があった記憶がある。

ホテルのSHOPでこの道路はスポーツカーで走れるのか?と聞いたら大笑いされた。
北海道の国道では現在、全て舗装済みで、クルマが通れない道路は存在しないとの事。失礼しました〜。





途中の石北峠で休憩。茨城からバイクでツーリング中の若者。
彼同様に、荷物満載でのバイク乗りには何度か見かけた。バイクも良いがロードスターなら最高でっせ......。(^_^)v




大雪湖を抜けて左折した場所にある"銀河滝"に寄ってみる。さすがにここは田園風景とはかけ離れた自然の荒々しさが露出されていた。
短時間のスコールに遭遇したが、もちろん"12秒動作"で問題なし。わっはっは。


















次に目差すは旭川を通り、あのケンメリの樹。もちろん若い人は知らないだろう。
ただ、ポプラの樹がポツンと立っているだけだよ〜....とも言われたが、私の年代では"ソレが重要"なのだ。





私が乗っていたプリンス時代のGT-B。次の箱スカ。そしてあの"愛のスカイライン"の劇的なスタイリングでのデビュー。
当時としては異例の外タレ器用で、ケンとメリーが青いハードトップで登場のCM。その背景がこれから目差す"樹"がある場所なのだな。

北海道に住んでいる人々から見れば"当たり前のフツーの"風景なんだろうが
あんな"絵"はちょっとそっとでは見る事はできない、美しくて不思議な風景だったのです。



時は流れ、共にクルマは変わっていったが、
あの時代に見た画面の中の背景は当時、一世を風靡したあのCMソングと共に心に刻まれたってワケなのさ。

今でも歌い出せば最後まで歌えます...........。♪いつだって...どこにだって........
って誰も聞いておらんな。





旭川に突入。美しい田園風景が広がる。
アイデアで話題の動物園が、どうやら近くにあるらしいが、さすがに今回はパス。





北海道に来て気が付いた事。花が多い。人々は家の前に実にきれいに咲かせている。
それは時に舗道や交差点の角に花壇さえ作られ、訪問者である私を多いに和ませてくれた。北海道って素晴らしい。






ようやく到着したケンとメリーの樹。
あのCMを見てから何年の時が流れたのだろうか。

まさか、現地に立つとは
想像すらしなかったものだが....




♪........

いつだって、どこにだって
果てしない空、風は歌ってゆくよ

道の向こうへでかけよう
今が通り過ぎて行くまえに

愛と風の様に、愛と風の様に......







なだらかに緩い丘が連なる付近の風景は、その後のコマーシャル画像にも使われている。
セブンスターの丘とか、なんとかの樹、などもある様だが、私はここを見ただけで大満足なのだ。








しばらく走った場所に、明日"ロードスター富良野ミーティング"が行われる富良野POPSアート・ホテルがある。
夕闇が訪れようかと言う時刻に無事、到着した。

前面に広い芝生の庭を持ち、丘の上に立つしゃれた建物。遠くに大雪山系を>望み、噴煙を上げている十勝岳も見える。
聞くところによれば、レクサスの一部の車種の発表会場にもここが使われたらしい。
場所がら、独特のロケーションを利用した試乗コースは最高なのだろう。




すでにロードスターが美しい丘に並んでいます。
冬のシーズンを考慮すれば、車体の低いスポーツカーを選択肢に入れる事は通常ならば難しい。
そんな中、問答無用でチョイスする気合。やっぱりロードスターは最高なのだ。




宿泊オーナーを含めた前夜祭。芝生上でのシャレた演出もありました。食事もベリ・グー。
ロードスター・クラブ"Rocks"を率いる主催者のTakuya氏の軽妙なトークも楽しませてくれました。

北海道のオーナーはとにかく愉快だ。私の場合は残念ながら大きなジェネレーション・ギャップがあり
なかなか話題には追いつけないのだが、話題がロードスターなら年齢は無関係さ。


Mission-F
●ロードスター富良野ミーティング参加。
●その後、苫小牧へ向かう。






風があったが穏やかな日差しに恵まれたミーティング。遠くには富良野の風景が広がります。
北海道のロードスターオーナーが続々と集結してきました。




AWD号。遠くからやって来た、という事で特等席に置くよう要請されました。(照れます)..... お〜、やっぱりこのベンチリングは良いな〜っ




ゆったりとした北海道の時間が流れていきます。

左画像のmm1オーナーのカップル。実はAWDにも何度も来訪されているご近所さんなのです。 (^_^)/
もちろんナンバーは"横浜"。こんな場所で会ったので仰天しました。

ロードスター・オーナーの気合はタダモノではありませんのです。







会場をウロウロしていたら仲間同士の会話が耳に入ってきた。
このメーターは私が彼の誕生日にプレゼントしたの。

そういえば....................私には記憶がある。


とても微笑ましい事なので確か"言いたい放題,No-1532"にも書いたハズだ。
(下記部分の画像と文章は当日(2006-12-21)のコメントをそのままコピーしたもの)

今、目の前にいるこのオヤジが制作した張本人であり
横浜からやって来た事を説明し、お礼を言った。

ロードスターの"磁石は"すごいぞ。

彼らはとびきり素敵な笑顔を返してくれた。




(1532)助手席からの視界。 2006-12-21

AWDへの女性オーナーからのorderも珍しくは無いのだが
発送後、ご本人からお礼のメールを頂く。

実は彼へのプレゼントだったと言う。恐らく、クルマにはそれほど詳しくない事は文面から想像できるが
二人の会話の中で偶然にも"AWDの話題が"出たのか.....多分、一人でAWD-webを何度も見て、optionやら何やらと、研究したのだろう。
彼女の優しさと、彼への想いが私にも充分に伝わってきます。



二人だけの専用シート。助手席から彼に寄り添って見る"AWD-Gaugeは"こんな具合かな。
ロードスター。スポーツカーだから2シーターでは無いのです。








ミーティングも佳境に入り、いよいよ私も初体験なるパレード・ツーリング。 富良野の穏やかな丘陵の中をロードスター達が進むのだ。
信号もないし交通量も圧倒的に少ない北海道ならではのイベントです。




編隊走行中のAWD号。画像協力:北海道,HIDEさんです。有難う。




走りながら感じるこの雄大さは言葉での表現は不可能。前方の景色より後方のそれはまさに圧巻。
極、たまにすれ違うクルマも仰天した事だろう。




気が付けば空さえ秋の色に変わりつつある。ぼちぼちあの横浜に帰らなくてはならないか。






仲間に別れを告げ、札幌を素通りして夜には苫小牧着。

北海道とは言え要所的には高速道路の充実もすばらしいのだ。
フェリ−・ターミナルの夜景は雨が降り始め、何となく悲しげな雰囲気だった。

あの摩周湖やパイロット・ロードの記憶が頭の中を駆け巡る。



Mission-G
●函館まで再走行
●フェリーにて青森へ
●その後は成り行きで適当に






雨の中、再度函館に向かう。

ここから茨城・大洗港までの直行便フェリーもあったが、太平洋はどうやら台風の影響もありそうだ。
航路直下の日本海溝はとてつもなく深いぞ......./笑。
決心したのが午前9時。12:30,発の新型船には間に合いそうもなし。 メールを頂いた函館の"kenさんに"会ってみよう......と出発。





つんつんシフトの威力は凄い。意外にも新型船のキップ販売に>若干の余裕を持って間に合ってしもた。 "kenさん"ごめんなさ〜い。
しばし待つ事、数十分。桟橋の向こうに"ナッチャンRera"が姿を表わす。




数日前に就航したばかりの双同タイプの高速船。通常、4時間弱かかるのを 1時間45分で到着するS/C下流式??の様な超スピードなのだ。
ちなみに"Rera"とはアイヌ語で"風"の意味があるらしい。
今回は悪天候のため船体の画像は撮れず、サービスで貰った絵ハガキの写真を流用。



乗船開始。駐車スペースは従来の薄暗い船倉タイプではなく、こんな明るい雰囲気です。
車体の低いロードスターも余裕で奥へと進む。案内員の誘導も丁寧で良いです。

チケットの種類はエクゼクティブとした。一般と、どう違うのか聞いたら"皮のシートになります"と言われた。
ロードスター乗りがソレを問われれば問答無用で"ソレに"するしかないじゃん。




こちらが一般ぴーぽーが座るシート。もちろん悪くありません。まだ新車?の匂いが漂います。
シーズン終了直後のせいか、混雑感は殆どありませんね。




見た感じ、豪華に見える階段を昇るとラウンジの前にフロントらしきものがあり
興味本位で昇ってきた一般ぴーぽーは"お客様、ここから先は特別室になりますので....."と制止され、 すごすごと帰るハメとなる。

数十万の差ならともかく、たかだかの差額での差別的な光景は、見ている立場としても余り気分の良いものではなかった。
と言いつつも、その様子を横でふんぞり返って見ていたのは...........私でもあるのだが。






さて、その"えくぜくてぃぶ>"の様子。 さすがに船体最上階に位置するだけあって大きな窓からの眺めは良い。
あいにくの悪天候だが、速度は確かに実感できる。しかもお客は殆どいないに等しく、 熟年夫婦と外人さんら数人だった。




飛行機のそれを模しているらしく、専用アナウンスで"キャプテンが誰それ、 なんとかアテンダーが何人でお世話します....."とか言っていた。
ま、子供が走り回る事もなし、快適である事に異存はありませんがな。





早速"皮のシート"を試してみる。確かに全電動パワー・シートですな。しかも全席に液晶モニター付きでステレオヘッドフォーンが用意。
チャンネルを変えると、船首に設置したカメラから航行の様子が映し出され、照度調節付きの専用ライトもある。

電動オットマンは足の短い人には不向きだろう...........。ハッキリ言えば私の事だが。(;^_^A




意外にも出されたサービスの船内食。もちろん、高級なメニューではないがパンフにも書いてなかったので驚いた。
しかもお姉さんがトレイに乗せて各シートに運んできた。 ドリンクは飲み放題で何度も聞きにやってくるのだ。




高速船なので通常の様にデッキに出て、砕ける波間を見る.......なんて事は不可能の様だ。
窓越しに見えるマフラー。ツインの左右4本出しときたね。あ〜快適、快適。




そうこうしている内に青森県下北半島の西端が見えてきました。いや〜実に速いです。
もし.....この高速船タイプが大洗港からの直行便に就航したなら........毎年行くっきゃないっしょ。





青森港の埠頭着。いよいよ内地(本州)です。
北海道から来たクルマと人々。一体何を積んできたのだろうか.............。仕事か、想い出か、それとも愛か。




さて、私の場合、どうするか。青森に一泊?それともこのまま東北道を一気に南下して横浜直行か?
気が付いていたらもう走っていましたがな。男の帰巣本能が、まだ存在している証拠か。




そして、あっという間に(でも無いが....)横浜着。
見慣れたいつもの景色、見慣れたいつもナビ渋滞点滅.........。でもこれで良い。

こんな中にいるからこそ旅の良さが実感できるのだ。



●最後までご覧頂き、有難うございました......。AWD/R.Dewa


●エピローグ


飛行機でサクっと行ってレンタカー.....。そんなスマートな行き方もありますが
今回は自分のロードスターで目差して良かったと思います。廻った場所を改めて地図でみると、我ながら感心。

この素晴らしい体験はロードスターのAWD-製品作りにも多いに影響があると思います。
この距離の制覇も自信にもなりましたね。これで日本中、どこでも行けそうな気がして来ました。さて次回はどこへ.................。



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