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(620)亜麻色の香ほり。 2004-03-14

雪柳と言う名前らしい。可憐な白い花を、突然と言っていいくらい咲かせた。
当方の入り口に植えてある。普段はなんとなく、うっとおしい葉っぱの塊なのだが、
さすが春ともなれば存在を主張する。そして当然、心も和ませるのだ。
隙間から駐車場の眺めれば、そこは春の佇まい。

日常の煩わしさの中で忘れられていても、
見事に四季のサイクルを守り通すキミは偉いのだ。





(619)準備は進む。 2004-03-13

"年式のわりには驚くべき、美しいボディ状態です"などとツボを心得た板金屋さんのコメントである。
にも関らず、私が見ても念入りかつ、丁寧な表面処理の作業は、二日と空けずに状況を見に来る私を見て、
"相当、うるさそうなオヤジ"として映ったに違いない。

いよいよ数日中にはカラー・サンプルのデータ出しを本作業の前に確認するらしい。
一時はシマウマのゼブラ模様で決めてみようか、などとも考えがよぎったが、
ここはアダルト仕様(別名ジイサマ仕様)に留めておくのだ。

桜吹雪の中....までは無理かもしれないが、せめて軽井沢までにはナントか間に合いそうだ。



(618)ぼちぼちシーズン到来。 2004-03-12

3月に入ってからAWD製品の発送量が急激に増え始めた。
特に北国のオーナーから多いのは、やはりオープン・カーなのだな、春の香りが何となく香ってくれば心も華やいでくるというもの。
冬でもヒトが思うほど寒くはないのがロードスターとは言え、やはり最高のシーズンと言えるのだろう。

とくれば、あの軽井沢イベントも駆け足でやって来るのだ。う〜ん、楽しみです。
まだ若干準備をする期間もある事だし、いつも直前になって大慌てをするので、今年こそアイデアを捻ってみたいものだね。
と、毎年同じセリフを言う.......。




(617) RSの楽しさに比例します。 2004-03-11

ロードスターのパーツ雑誌が近々出版企画されるらしい。
豊富な内容にしたいので、なるべく多くの製品データを....との有難い依頼を頂いた。
全製品のファイルを出してその多さに自分が驚く。
よくまあコレだけ制作したものだ。

"半年迷ったあげく、ようやく決定しました"
と冗談?を交えた注文メールを頂くが、もしかしたら事実なのかもしれない。

全てのファイルを"GNB"から"CMYK"へ
4色変換と解像度の変更作業の大変なコト。まる二日かかってしもた。
掲載時には小さい画像で、ごく部分になるのだろうが、
仮に全て掲載したら小冊子並の量になるね。

去年、クルマに無関係の雑誌が"単一車種でこの多さの種類を作る変ったヤツ"
という事で取材に来られたが、ふ〜む、ナットクしました。

と、言いつつもNBに新製品の"Version JAPAN"シリーズ。
近日中に発売開始、ときたもんだ。
今回も多いに"変った仕上がり"なのです。
中には日本国旗を嫌う人もいる様だが、私は日本人。日本を大好きである。




(616)あるクローズ宣言。 2004-03-10

友人のBBSが本人によるクローズ宣言をした。
レスの問いには必ず応え、誠意溢れる彼の文章は、好感を覚え、
当然ながら、いつしか書き込みも増え出し、私も"お気に入り"に掲げていただけに残念だ。

管理者特有の苦労はあっただろうが、
RSを中心テーマとしての楽しい内容で綴られていたにも関らずの、
彼の決断は、中には返答に窮する様な事があったのだろう。
私もごくまれだが送信した経験があるので若干気になるところだ。

メールやBBSの様な伝達手段は確かに難しい。
ビジネスを含んだショップのBBSでも、本人に全く悪意がなくても
何気ない一言が、築き上げた信用を台無しにした例は今までも確かに存在した。
管理者の削除の権利と消費者の表現の自由などと、論議が始まれば収集は難しい。

惜しまれる彼の予告ではあったが、私としても処方箋など持ち合わせてはいない。
彼自身が何らかの解決策、あるいは成長を伴って再登場するのを強く望むところである。



(615) 二人のリング。 2004-03-09

"指輪みたいね"と奥様が言われたそうだ。
Version JAPANを含む、AWD製品のほぼフル・セットを注文して頂いた"京都"のRSオーナーが、
配達された荷物を開封してベンチリングのカットを撮影中に、添えられた優しそうな指。

一般的に、クルマのモディファイにのめり狂うオトコを、女性は理解しない場合がある。
ナンで"そんなものにお金を使うのか"と......。
独身の私ですら娘には極力、見付からない様にと、努力は怠らない。
この至福の心情を説明し、"理解して頂くのは"答えのない永遠のテーマなのだ。

しかしこの添付された画像を見れば、ご夫婦の香りさえ漂い、
なぜか暖かさと優しさを感じてしまうのだ。
"仲が良い"と一口で言えば、それまでなのだが、
これは二人の生き方、考え方が大きく影響するものなのだ。

おっとっと。ついついエラそうな事を......。
何気ない一枚の写真は充分過ぎるほど私の心を暖まらせてくれた。
これも"素晴らしいロードスター"に携わる、
製作者としての幸せな部分なのだ。




(614)シャチョー。 2004-03-08

"オジサン"もロードスターに乗ってるんスか?
息子とほぼ同年代に見えた彼は私に聞いた。

修理中の板金屋さんはウデが良いらしく、作業中の車の中にはRSも数台あるが、その中の一台のオーナーと鉢合わせ。
オーバー・フェンダーを装着中の彼のRSがあまりにキレイだったので、矢継ぎ早の私の質問。
"あまりにも通じる会話"と"
似合わないサングラスのアンバランスな私の顔"に不思議になったのだろう。

ふだんはRSオーナーの人達には名前で呼ばれる事が多いので、
彼との会話は最後まで"オジサン"と呼ばれ続けられると、
なんとなく、こそばゆいものだね。
まあ"オジイサン"と呼ばれなかった事を幸いとしておくか。

帰り際、リヤガラスの文字を見つけたのか、走ってきて"
あのメーター作っている会社のシャチョーさんですか。
(立場からしてシャチョーとも言えるが、実際は雑用その他係なんだけれども)
め、名刺下さい"と言われてしまった。

私は本業の名刺はあるが、AWDの名刺は作ってないのだよ。
しかし必要もあるかもしれないし.........。検討してみようか。



(613) ないものねだり。 2004-03-07

まさにアイデアものの素敵なドアだが、相変わらず後席はおろか、助手席にさえ乗る人間がいないのは、もったいない。
"ナラシを早く終了させたい病"も冷め、最近はマイルドな運転を心掛けていると、
RSもある事だし、エイトはシーケンシャルATでも良かったかな、などと"ないものねだり心理"が覗く。

しかし、"ごくごくまれ"に高回転で気合をいれた運転をせねばならない(男のつまらん意地か?)電光石火のシフト・ワークを駆使する状況がある。
こんな場合は、いとも簡単にAT願望は吹っ飛んでしまうのだ。
さすがロータリー、NAと言えど5000rpm以高のレスポンスはレシプロの比ではない事を改めて実感させられる。
たまにフル・エアロの同車を見かければ、"そこまでしなくても良いのではないかい?"と思っていたが.........。
納得致しました。ハイ

私のは5速タイプなので7200rpm,それでも十分にスゴさは実感可能と思う。
しかし6速タイプは9000rpmまで廻せる事を想像すれば、
現状のこの快感になお2000rpmの未知のゾーンがあるのだ。う〜ん、ほすい。






(612)塗装準備。 2004-03-06
ステッカーを何度も貼ったり剥がしたりした小さなキズも職人技なる板金修理が施され、曲面表現はいかなる角度から眺めても見事なものだ。
スモール・ランプからウィンド・シールド、外せる部品は全て取り払われ、いよいよ全塗装の準備が整ってきた。後はカラーリングをどうするか?

DHTはアーバン系レッドで幌がブルーだし。おまけにシートはtypeFのレッドとくれば、なかなか合わせ難いのは必至。
そもそも塗装をするなんてハナシではなかったのだが........。勢いに乗ったプランとでも言おうか。
せめて桜の季節を逃す前に早いトコ決めなければ。




(611)選択しない選択。 2004-03-05

このニャロメ君。18才の私が免許を取得した直後に入手した、初代マツダ・キャロルの横っ腹に大きくペイントした、懐かしきイラストである。
コレで都内を走れば、スピードの出ない我が愛車を追い越して行った他車は、わざわざ速度を緩めて私と並走し、指を差して笑う。
違反で停めた白バイのお巡りさんも笑い転げて許してくれた。

ウケを狙う事には最大の努力を惜しまないあの頃から、何の進歩もない今の私。NAに続きNB用の"Version JAPAN"を制作中。
ビジネス的採算は深く考慮しないスタンスゆえ、AWD製品の中でも異例の5色ものスクリーン印刷を駆使し、制作プロセスに妥協はしない。
RSへのビジョンの差異から来るであろう、指を差しての嘲笑?はスマイルと受け取れば、それで良い。

RSオーナーは百人百色。くだらん定義を立てればカドも立つ。
されど私の場合は、多いに感性を刺激されるエモーショナルな物体である。
速度や性能のメカニズム的追究も楽しいが、排他的の寸前までの心境にさえ、させる、奥の深い魅力的なクルマなのだ。

みんなが笑えば地球も笑う。

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